ホイコーロー・チンジャオロース・エビチリ、中華料理って美味しいですよね!
美味しい中華料理を作るのに便利な包丁が中華包丁です。
中華包丁は日本の家庭ではあまり使われていないので情報が少ない包丁。
そんな、情報の少ない中華包丁について知りたい人の為に、このページでは現役料理人である私が”使い方””選ぶ時のポイント”などを詳しく解説します。
中華包丁とは?
その名の通り中華系の料理を作る際に使われる包丁です。
中国系の料理を作る地域や職場で広く使われています。
刃の部分が四角いものが主流で、丸い木のまな板で食材を叩き切っている場面が思い浮かぶ包丁です。
メリット・デメリット
中華包丁のメリットとデメリットを紹介。
メリット
中華包丁のメリットは重さを利用して切るので疲れにくく力がいらない。
刃の腹(横面)が大きいので切った食材を乗せて移しやすいところがメリット。
デメリット
使い方が三徳包丁などと異なるため、なれるまでは使いづらい。
また、刺身やケーキなどには不向きな点がデメリットです。
中国では一般家庭でも中華包丁を使っています。
使いなれるととても便利な包丁です。
中華包丁の使い方
中華包丁の特徴である重さを利用して叩き切るのが通常の使い方で、リズムよく刻むことができます。
均等に切りそろえられたものが多い中華料理を作るのに便利。
切る作業に時間と体力がかかるところを楽に済ませることができます。
大きく重い中華包丁は中華料理の下ごしらえをするのに適した形状なのです。
中華料理は下処理した食材を一気に調理するスタイルが一般的で、下処理は中華料理を作る上で大きなウエイトを占める調理工程です。
特に特徴的な使い方は”つぶす”という作業、重い中華包丁の腹の部分で食材を叩くようにしてつぶします。
つぶすことが多い食材はにんにく・ショウガ・エビなどで、叩くことにより丸のまま風味や味を引き出す・組織を破壊して柔らかくするなどの効果があります。
中華包丁の選び方
中華包丁は重さと厚さにより適応する食材が変わります。
そのため、普段切る予定の食材に合わせて選ぶのがおすすめです。
重いほうが切る時の威力(力)が大きいので、硬く大きな食材向き。
軽くなるほど小さく切りやすい食材向きということです。
重さの他に、薄刃・中刃・厚刃と3種類ほどに分かれています。
各、適応食材は以下。
薄刃
野菜・肉のスライス・イカなど刃が入りやすく切りやすい食材向き、薄切りがしやすい暑さ。
中刃
薄刃よりも厚く魚などを骨ごとぶつ切りするのに便利、中華包丁らしさが感じられる。
厚刃
骨付き肉、大きな肉の塊など切りにくく硬い食材を切るのに重宝します。
厚みがあるので欠けにくく重いです。
重さ
重さは250gくらいから、500gくらいになると骨を断つほどの威力があります。
特に硬いものを切らなければ中刃・400gくらいまでで十分でしょう。
中華包丁をを使えば下処理がきれいに仕上がるので
刻むのが楽しくなりますよ。
現役料理人がおすすめする中華包丁5選
日本で生活しているとあまり縁のない中華包丁ですが、興味のある方はぜひ一度使ってみて欲しいです。
四角い刃は直進性能を高め、独特の切れ味は刻む楽しさを感じさせます。
堺源吉 中華包丁 175mm
堺源吉は家庭用としてサイズがちょうどいい中華包丁です。
サイズ:(全長)約28.8cm、(刃渡り)約17.5cm、(刃幅)約8.5cm、重量は250gほどと扱いやすいサイズ。
まずは1本使ってみたい人にオススメします。
富士カトラリー 中華庖丁 平柄 175mm
こちらも初心者入門には手頃な中華包丁です。
サイズは全長:280㎜刃渡り:175㎜。重量:305g、上の堺源吉よりも少し重くより力強い中華包丁。
平たい柄が好みの人はこちらが良いでしょう。
杉本 中華庖丁 6号
杉本の中華包丁でサイズは幅220×奥行110(㎜),全長320(㎜),質量430(g),背厚3(㎜)。
プロが選ぶ本格的な包丁で、薄めの刃の万能中華包丁です。
刃はハガネの割込みで硬度が高く切れ味バツグン。(ハガネは切れ味が良い素材)
中華料理にこだわりを持って選ぶなら絶対おすすめです。
杉本はいろいろな中華包丁をそろえているメーカーです。
4007ASG15は重さ510gで上記6号よりも刃が厚め、OMS4107は重さ840gあります。
詳細はリンク先で確認してください。
(注)リンクを押しても即、購入にはなりません。
正広作 ステンレス三合鋼 中華包丁
正広の中華包丁で、サイズ:全長/315mm刃渡り/195×97mm本体重量:290g。
こちらもプロが選ぶ本格的な中華包丁で薄刃の軽量タイプです。
刃は鋼の割込みで切れ味が鋭く前菜や野菜の千切りなど細かい作業向き。
骨を切るのはおすすめできませんが、家庭で本格的な中華包丁を使いたい方にはちょうどいい1本です。
柳薄郎 チョッパー ナイフ 175mm 骨切 中華包丁
柳薄郎(りゅうはくろう)骨切り中華包丁です。
骨付きの鶏もも肉のぶつ切りを予定するのであればこちらをおすすめします。
包丁の重さを利用して楽にぶつ切りが可能です。
野菜を刻んだり普段使いには重いので向きません。
用途を考えて使い分けると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中華包丁は見た目(特に画像)はどれも同じように見えがちです。
しかし、重さ・刃の厚さで使用目的が違ってきます。
鶏もも肉を切るのであれば300gくらいの薄刃でも可能。
しかし、骨付きとなると400g以上の中刃以上でないと折れ・欠けの原因となります。
「どういった調理につかうのか?」を考えてから選ぶことをおすすめします。