MisonoUX10はMisonoブランドの最高峰に位置するモデル
UX10は刃物の町”岐阜県関市”で古くからプロ用の包丁を作る”Misono”の最上位シリーズです。
サビにくいステンレス系でありながらその切れ味は非常に鋭く、ハガネ系の包丁と比べても遜色はありません。
(通常、ハガネの包丁は良く切れますがサビやすく、ステンレス系の包丁はサビにくいのですが切れ味はハガネに劣ります)
MisonoUX10は料理人の中では有名な包丁でプロには人気のある包丁。(特に洋食系の料理人に人気)
UX10切れ味は料理人の人から人へと広まり、現在の料理人の中では名の知れた名刀と言える製品です。
でしゃばらない見た目
UX10の見た目はよく見る包丁のそれと特に違いはありません。
作り手であるMisonoも大きく広告を出したり売り込んだりはしていないのです。
一般的には知らない人がほとんどだと思います。(調理師でも知らない人は多い)
それでも一定数はUX10のことを知っていて羨望の目を向けるのです。
UX10とは見た目は普通なのに切れ味はすごいそういう包丁。
見た目で言うと、派手なダマスカスや紅いハンドル、ゴールドのハンドルエンドの包丁を仕事場で使うと目立ち過ぎますね。
UX10のメリット・デメリット
メリット
UX10のメリットは切れ味の良さ・研ぎやすさ・重さバランスの良さ・ただこれだけです。
「なんだ!普通じゃん!」と思うかも知れません。
しかし、それだけなんです、、、
でも、この3点は”包丁にとってとても大事な点”なのです。
この3点が包丁の役目である”切る”ことを果たす上で最も大事な性能と言えます。
UX10は包丁にとって最も重要な性能を持った製品と言えるでしょう。
UX10でカボチャを切ります!切れる音にも注意!
デメリット
UX10のデメリットは値段が高いことです。
UX10で一式そろえるとかなりの金額になります。
値段が高いか安いかについては人それぞれです。
しかし、私は一式そろえている人を見たことはありません。
UX10は”一生物”と考えて良い包丁
UX10は一生物と言える包丁で月に1回、研ぐ程度なら10年以上使用可能。
もちろん、頻度や研ぎ方は人によるので刃の減りも変わってきます。
例えば、私はあまり研がないので20年以上使っていますが刃の減りは少ないです。
一例として、UX10を40000円で購入した場合10年使えば40000⋇10=4000、1年間で4000円。(1か月400円)
20年使えば1年間で2000円です。(1か月200円)
UX10しか持っていない場合、その素晴らしい性能に気づかない可能性があります。
モリブデンバナジウム鋼などの包丁と切り比べてみてください。
切り比べれば必ず違いがわかります!
MisonoUX10の選び方
種類
UX10の種類は、三徳包丁・牛刀・ペティナイフ・筋引き・骨スキ・Nボーニング。
この他にサーモン型(くぼみ付)が、三徳包丁・牛刀・筋引き・ペティナイフがあります。
プロが最初に買うのなら牛刀がいろいろ使えて便利。
その他、プロであれば必要に応じて種類を選ぶとよいです。
家庭で使うのであれば小さめ(21㎝くらい)の三徳包丁か牛刀が良いでしょう。
ペティナイフは果物や細かな切りものが多い方向け。
筋引きは刺身を切るのに重宝し、骨スキは魚をおろすのに最適です。(言うなれば軽量で鋭い出刃包丁)
柄には積層強化、刃材はスウェーデン産の”高純度ピュアステンレス特殊鋼”を使用していますが見た目は”極普通”。
しかし、その使いやすさと切れ味に多くの人が感動します。
UX10の切れ味を言葉で表現するのは難しいのですが。
ステンレス系の刃材は切る時に少し滑るような感触があるのですが、UX10はステンレス系なのにもかかわらず、鋭く研がれたハガネの包丁ように食材に食いつきスルリと切れるのです。
プロの料理人がおすすめする包丁!UX10!
UX10はプロの料理人を志すなら1本持っておいて損することはありません。
「1本くらいは持っていたい」という方には大き目の牛刀がおすすめ。
使える場面が多いので素晴らしさを実感できます!
MisonoUX10 牛刀
プロの方へおすすめするUX10スタンダードモデルがこちら。
すべてのシーンで万能な性能を発揮します。
ここまで説明してきた牛刀、迷うのであればこれです!
MisonoUX10 牛刀サーモン型
上と同じ牛刀ですが、刃にくぼみ(ディンブル)が入ったモデルで私はこれを長く愛用しています。
ディンブルは切った食材が刀身に付かないようにする加工ですが、切った野菜はそれなりに付きます!
ただ、スタンダードモデルよりは”食材離れ”がいいです。
ディンブル加工の有無は好みでいいと思います。
MisonoUX10 三徳包丁
プロが”欲しい!”と思う包丁を家庭で使いたいならこれがおすすめです。
多き過ぎないので家庭でも取り回しに困るようなことはありません。
牛刀と比べて刀身の幅(高さ)があるので直進性能が高く、(曲がらない)
切っ先(尖端)が下がっているので千切りなどがしやすく家庭向きです。
普段、三徳包丁を使っている方は同じ形状の物が良いでしょう。
MisonoUX10 筋引きサーモン型
”筋引き”のくぼみ(ディンブル)付きです。
本来、筋引きなので肉の筋などを取るのが主な目的ですが、幅が細く長い刀身は刺身などを切るのに適しています。
例を出すと”サーモンのマリネ”のように身が割れ安く刃に付く食材を薄く切りたい場合 に最適。
幅が狭いので食材にあたる面積が少なく身が割れにくい・ディンブル加工により刀身に張り付く身が浮くので切りやすいのです。
先ほど牛刀のおすすめでディンブルは”たいして変わらない”というように書きましたが、こういった用途では威力を発揮します。筋引きはディンブル付きがおすすめです。
長さは長い方が一度で引ける距離が長くなるのでより切りにくい食材に対応できます。
MisonoUX10 骨スキ
骨スキは骨から肉を外すような作業をする時の包丁。
しかし、魚をおろす時にも使えるのです。
肉であれば、脂の絡む筋や関節を切ったり、骨から肉をそぎ切るように使います。
魚だと軽量で小回りのきく出刃包丁のようで使いやすいです。
軽量なので、出刃包丁のように重さを利用して太い骨を断ったり❨細い骨は切れます❩兜を割ったりはできませんが、ヒラメの5枚おろしやタイの3枚おろしなどがしやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?UX10はサビにくく切れ味もステンレス系で最高峰と言っていい製品です。あなたも一生物のいい包丁を手にしてみてください。