ツインセルマックスM66はツヴィリングブランドの最高峰モデルです。
包丁の種類は三徳包丁180㎜・シェフナイフ200㎜。ラージペティナイフ160㎜・ペティナイフ130㎜の4種類があります。
まず第一に、こういった包丁を買うのは”この包丁に惚れている”(憧れを持っている)方です。
正直に申し上げれば、一般家庭用としてはオーバースペックでしょう。
しかし、この包丁には”自分に必要かどうか?”ということを忘れさせるだけのものがあります。
気品に満ちた黒いハンドル・同じものは2つと無いダマスカスの刀身・類まれなスペック・美しいデザイン。
iFデザイン賞を受賞しています。(iFデザイン賞:世界3大デザイン賞の一つインダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー主催)
”どうしても欲しいっ!”と、強く思える方のみが持てる包丁です。
そういった意味では”持つ人を選ぶ包丁”ということになります。
どういう事かといいますと、最高級品だからこそ気をつけることもあるということです。
下記でデメリットも書きますが、もしもデメリットを読んで躊躇するようであれば購入は見送ることをおすすめします。
物欲が満たされる美しさと切れ味
ツインセルマックス M66 の大きな特徴は、刀材・ハンドルともに美しく、シックにまとまった仕上がり。
いつまでも見ていたくなるほどの満足感があります。
また見た目だけでなく、材質の性能も高いのでプロでも欲しいエレガントな包丁。
刃材はステンレス系最高ランクの刃材、MC66パウダースチールを使用(左右のステンレスにMC66が挟まれている)硬度は66、クリオデュアにて冷硬処理しています。
MC66パウダースチール
粗く不揃いな炭素を含まないため刃つきが良く、刃欠けしにくい。
鋭い切れ味と長切れを実現した粉末鋼です。
ハンドルは美しい形状の黒いマイカルタ。(経年劣化や衝撃に強い人工素材)
ボルスター(口金)とエンドキャップは鏡面仕上げで輝きを放ち、エンドキャップにはツヴィリングのロゴが埋め込まれています。
派手さはありませんが、デザインと素材の質で十分に並みの包丁で無いのがわかるエレガントな一本です。
フリオデュア・クリオデュアとは?
ヘンケルス独自の熱処理技術で焼入れ後に急速冷却し金属組織を安定させ硬化させる技法。
冷却温度はフリオデュア-70℃、クリオデュア-196℃。
(ツインセルマックスはクリオデュア処理)
その後に焼戻しをして靭性を与え仕上げることにより硬いだけでなくしなりのあるブレードができるのです。
開封時点でこの満足感!素晴らしい!
物欲のすべてが満ち足りました。
もう少し主張のある外見がお好きな方は、ダマスカスの刀身・紅いハンドルのツインセルマックスMD67があります。
メリットデメリット・見解
高級ブランドツヴィリングの最高峰モデルですから性能的には文句なし。
ただ、高性能ゆえに高価格です。(ダマスカスのMD67と比べるとかなり安いです)
硬度も非常に高く研磨力の高い砥石でなければ研ぐことはできません。
TWIN Celmaxと専用の砥石やシャープナーをそろえて使うのであれば素晴らしい選択です。
そういった”手のかかる部分”も含めてエレガントな一本ということ。
しかし、なかなかそこまで踏み切れる方は少ないでしょう。
それほどに、限られた人しか持つことが出来ない包丁だということです。
個人的な見解ですが、硬度66もあれば硬度60くらいの包丁よりも2~3倍は切れ味が保たれると考えます。(もちろん使い方にもよりますが目安として)
通常半年に1度研ぎに出すのであれば、高硬度の包丁は1年から1年半に1度の計算です。
普段、砥石やシャープナーでメンテナンスすれば研ぎ直しに出すことも少なくなるでしょう、
年単位の長い目で見ればランニングコストは下がり良いものを安く使えることになります。(半年1度研ぎに出すのはあくまで例えです使用状況で異なります。)
ツヴィリング ツインセルマックスM66
シェフナイフ200㎜
三徳包丁180㎜
ラージペティ160㎜
ペティナイフ130㎜
食洗機使用不可
対応可能シャープニングアイテム:ツインストンプロ・ツインストロッピングレザー・MIYABI砥石プロ・MIYABIシャープナー
注意!
高硬度のブレードなので、ZWILLINGのツインシャープセレクト、ツインシャープ、シャープニングスチールはお使いいただけません。