一目見たその時から欲しくて仕方がないアイテムがある。
そんな経験って誰にでもありますよね。
「もう、多少値段が高くてもいいから今すぐ欲しいっ!」
気持ちは良くわかります!私も、そういうタイプですから。
でもちょっとだけ聞いてください。
ボブ・クレーマーの包丁がどんなものか、内容を確認するくらいの時間はあるはずです。
購入するのはそれからでも遅くは無いでしょう。
このページでは魅力的なボブ・クレーマーの包丁について解説します。
ボブ・クレーマーシリーズの特徴と魅力
ツヴィリングのボブ・クレーマーシリーズはツヴィリングJ.A.ヘンケルスとボブ・クレーマー氏とのコラボ作品であり人気のハイスペックシリーズです。
この包丁の魅力はデザイン性の高さと質にあります。
世界の人々をとりこにするボブ・クレーマー氏の魅力的なデザインと世界的企業ツヴィリングJ.A.ヘンケルスのたしかな製造技術により生み出されたシリーズです。
Bob Kramer(ボブ・クレーマー)とは
”Kremer Knives”ブランドを手掛ける世界屈指のナイフビルダーです。
シアトルでシェフをしていたボブ・クレーマー氏は包丁に目覚め刃物作りを学びました。
彼の作り出すナイフの素晴らしさから人気に火が付き予約が殺到。
数年待ちの状態が途切れることはなく、オーダー品の入手は不可能と言われるほどに。
(オーダー品の値段は1本100万円とも言われるプレミア品)
現在は事前登録した顧客だけが作品をオークション形式で購入できるのみです。
彼の作品の特徴は?
- ”個性的なダマスカス” (素材を交互に重ねその層を波紋のように浮き上がらせた鋼材)
- 世界一の切れ味と言われる”薄めの刃”
- シェフの経験から重視される”握りやすいハンドル”
これらの特徴からなる包丁との一体感が最大の特徴。
この特徴はツヴィリングとのコラボモデルにも生かされています。
本家”Kremer Knives” の作品
たまに海外のオークションに出品される物でも数十万円で落札されています。
ボブ・クレーマーの選び方
包丁の種類に関しては、各シリーズごとにシェフナイフ・ペティナイフ・スライサーといった種類がいくつもありますので必要に応じて選ぶと良いでしょう。
特に希望が無ければ、万能なシェフナイフをおすすめします。
各シリーズの違い
ツヴィリングJ.A.ヘンケルスでは現在、2種類のボブ・クレーマーシリーズがあります。
そして以前に販売終了しているものが2種類、あわせて4種類のシリーズの違いを解説していきます。
ボブ・クレーマー”ユーロステンレス”
刃材:MC66(パウダースチール)
ハンドル:ブラックリネンマイカルタ
硬度:63
ツヴィリングの刃材の中で最高硬度の刃材です。
ステンレス系としても最高ランクの硬度でそのぶん切れ味が長く保たれます。
複雑なダマスカスも含めて魅力的。
硬度が高いがゆえに研ぎにくいのがデメリット。
ボブ・クレーマー”ユーロエッセンシャル”
刃材:FC61(ファインカーバイド61)
ハンドル:POM樹脂
硬度:61
刃材はFC61でMC66よりは硬度が低いですがステンレス系の刃材としては高硬度です。
デメリットとしてダマスカス模様が無いのが寂しく感じられますが、ダマスカスが好みてない方にはおすすめ。
これより下はメーカーの取り扱いが終了した言わば”幻の包丁”です。
ツヴィリングJ.A.ヘンケルスの研ぎ直しなどのサポートは受けることができます。
ボブ・クレーマー”メイジ”
刃材:FC61(ファインカーバイド61)
ハンドル:パッカーウッド(積層強化木)
硬度:61
研ぎやすい硬度に加え直線のラインと木の質感を強調したデザインは、ボブ・クレーマー氏により「DENTETSU」 と名付けられ和との融合を感じさせます。
ボブ・クレーマー”カーボンスティール”
刃材:52100カーボン(ハガネ)
ハンドル:アフリカン・ブラックウッド
硬度:61
カーボンスティールはツヴィリング製品としては珍しいハガネの包丁です。
(ツヴィリングの製品はステンレス系がほとんど)
これだけでもこの包丁の価値は高まります。
デメリットとしてハガネはサビやすいので注意が必要です。
注意
ツヴィリングJ.A.ヘンケルスのボブ・クレーマーシリーズはコラボモデルであり本物の”Kremer Knives”ではありません。
模倣品のように聞こえるかも知れませんが”Kremer Knives”のサイトでも販売している公式な品です。
テレビでも放送されたことのある連続したペットボトルを切る動画
包丁にも良くないですし、危ないのでマネしないでくださいね。
まとめ
私も本物の”Kremer Knives”を手にしたことはありません。
しかし、包丁の本来の目的てある切るということに関してこのコラボシリーズは以外と本家に負けていないのではないかと思っています。
その理由は、日本の刃物の技術は世界でもトップレベルにあり人気だということ。
これらの包丁の刃材はステンレス系の刃材の中でも最上位クラスの物です。(カーボンスティールはハガネです)
世界一の切れ味と評される本物の”Kremer Knives”と比べてどれほど切れ味に違いがあるのでしょうか?
もちろん値段が大きく違うので細かな細工やハンドルの素材では大きな違いがあるでしょう。
それはハンドメイドの ”Kremer Knives” とハイスペックですが量産品の違いでもあります。
(ツヴィリングでは選ばれた数名しかこのモデルの仕上げをすることができません。
その為、通常の量産品と違いその数は限定的です)
これらを加味しても、実用性の高いツヴィリングのボブ・クレーマーシリーズがこの値段なら買い!でしょう。
”ボブ・クレーマー”シリーズ
”メイジ”・”カーボン”がそうだったように予告なく取り扱いが無くなる場合があります。
このクラスの包丁は一生物なので気に入ったモデルがある方はお早目にどうぞ。
下のリンクより在庫状況と種類(シェフナイフ・ペティ・スライサーなど)を確認できます。
ボブ・クレーマー”ユーロステンレス”
西洋の紋章にも見られる杉綾紋様を表現した101層のダマスカスの模様は、このシリーズを印象付ける特徴的なダマスカスです。
(シェブロンダマスカスと呼ばれる文様)
「手に吸い付くよう」と例えられるハンドルは太さのある独特の形状。
その太さは握りやすさの他に力の入れやすさも考えられています。
作りと質は信頼できるツヴィリングJ.A.ヘンケルス製です。
ユーロステンレスは有名
テレビ番組”でんじろうのthe実験”ではクルミ・ダチョウの卵・ヤシの実を切り。
youtubeでは固定されていないアルミ缶のビールを切る動画があります。
凄いですが、危ないですし得することは何も無いのでマネしないでくださいね。
下のリンク先より種類・価格をご確認ください。
ボブ・クレーマー”ユーロエッセンシャル”
こちらは刀身にダマスカス模様の無いモデルです。
2種類(ペティナイフ100㎜とマルチパーパス165㎜)あります。
ダマスカス模様が好みで無い方はシンプルなこちらがおすすめ。
下のリンク先より種類・価格をご確認ください。
ボブ・クレーマー”メイジ”
ボブ・クレーマーメイジは日本の鉄道に着想を得て「DENTETSU」と名付けたデザイン。
ハンドルからみねに伸びる直線のラインがまっすぐに走る電鉄のそれを感じさせます。
ボブ・クレーマー氏の細部に渡るまでのこだわりをツヴィリング J.A. ヘンケルスの日本のナイフ職人が100以上もの工程を経て見事に再現したシリーズです。
在庫・種類・価格はリンク先にて確認してください。
ボブ・クレーマー”カーボンスティール”
カーボンスティールはツヴィリング製品としては珍しいハガネの包丁です。
(ツヴィリングの製品はステンレス系がほとんど)
これだけでも価値が高まります。
ハンドルは美しい”アフリカンブラックウッド”を使用しゴールドを合わせた魅惑的な仕上がり。
ハガネはサビやすいので水気を拭くなど注意が必要です。
在庫・種類・価格はリンク先にて確認してください。
あとがき
価格的には高価なツヴィリングのボブ・クレーマーシリーズですが、使用している素材・大手企業の技術を考えると他社の製品と価格は変わりません。
世界的な巨匠のデザインとその価値は大きくなる以外にないのです。