プロが教える包丁の使い分け!なぜ使い分けるのか?いつ使い分けるのか?

あなたは包丁にいろいろな種類があることは知っていますよね?
ではなぜ種類が分かれているのでしょうか?

  • 三徳包丁で魚はさばけないのか?
  • 三徳包丁で刺身はきれないのか?
  • 牛刀と三徳包丁どちらが使いやすいのか?
  • ペティナイフって必要?

などなど、疑問に思う事ってあると思います。
そんなあなたに、このページでは現役料理人である私が包丁の使い分けについて解説します。

「なぜ使い分けるの?」包丁を使い分ける理由

包丁を使い分ける理由は大きく2つに分かれます。
それは、

  1. 衛生的な観点からの使い分け
  2. 使用するうえでの作業のしやすさによる使い分け

1に関しては「肉と野菜を同じ包丁で切らない」などで、菌が移るのを防ぐための処置です。
2がこのページでお伝えする”作業の問題”や”使っていいかどうか?”に関することです。

使い分ける理由は使い分けることにより1本で作業するよりも作業がしやすい・効率が良い・安全であるということになります。

安全面に関して注意:丸ごとのかぼちゃを刃渡り15㎝程度の三徳包丁で切る・魚の兜割りをペティナイフでする・硬い種を包丁で切るなど。
硬い食材・大きな食材を小型・華奢な包丁で切るのは必要以上に力が入り大変危険です。
大きなケガをする可能性が高いので絶対にやめてください!

一般家庭ではとくに不便でなければ万能包丁1本でも問題ありません。

「いつ使い分けるの?」包丁の種類別 有効な使い分けはこれ!

出刃包丁

魚をさばくのなら出刃包丁とよく耳にするとおもいます。
出刃包丁の特徴は重い・鋭い・片刃・先が細い点です。
これらの特徴が魚をさばきやすいのですが、万能包丁でも魚はさばけます。
万能包丁でも牛刀であれば先端の小回りもきくのでさばきやすいです。
万能包丁は重さや厚さが無いので骨や兜は切らないようにしてください。
魚の骨を切る必要があるのなら出刃包丁と使い分けるのがおすすめ。

出刃包丁のページへのリンク

柳刃包丁

柳刃包丁(刺身包丁)は刺身を切るための包丁です。
刺身の柵(棒状の身・半身など)から刺身を切るのに適しています。
柳刃包丁は片刃で刃渡りが長く細身なので刺身を崩さずに角の立った刺身を切ることができるのです。
ただ、一般家庭でそこまでこだわらないのなら三徳包丁でも刺身は切れます。
その時の注意点は三徳包丁を前後に押したり引いたりして切るのではなく、引くだけで切るようにしてください。
こだわりのある美しい刺身を切りたいのなら柳刃包丁との使い分けをおすすめします。

一度で切れなければもう一度引き切りします、これにより身が崩れるのを防ぐことができます。

和包丁の特徴:和包丁は片刃で刃が「レ」のようについています。
「レ」の斜めの方へ食材が切り出されるため、直角の方は切断面がキレイに残る特徴があります。

片刃と両刃の切れた食材が進む方向

片刃は片側の形状を残して斜めに切れ、両刃は左右均等に真っすぐに切れます。

薄刃包丁

薄刃包丁は野菜を切るのに適した和包丁です。
刃が薄く片刃なので千切り・皮むきなどが得意。
ただ、一般家庭では三徳包丁などの万能包丁でもそれほど差を感じられないと思います。
細かな千切り・プロのような美しい皮むきを目指すのなら薄刃包丁との使い分けをおすすめします。

牛刀

牛刀なら魚もさばける

牛刀は西洋の万能包丁でその名の通り万能です。
三徳包丁との違いは先端(切っ先)の位置で三徳包丁よりも上に反っています。
そのため、三徳包丁よりも先端の小回りがきく物が多いです。(包丁を寝かせやすい:回しやすい)
三徳包丁・牛刀どちらも万能包丁なので使いやすい方を使うといいでしょう。

牛刀のページへのリンク

ペティナイフ

手で持つカットはペティナイフが便利

ペティナイフは小型の包丁で牛刀をそのまま小さくした形状をしています。
フルーツのカット・細かい作業が得意な包丁です。
基本的には万能包丁でも代用できる作業が多いのでそれほど必要性を感じません。
しかし、細かいカットや手に持っての作業などはとてもしやすく便利。
キッチンで包丁の取り回しづらさを感じるのならペティナイフとの使い分けをおすすめします。

ペティナイフのページへのリンク

まとめ

特殊包丁など使い分けすべき包丁は他にもあるのですが、一般家庭ではそれほど必要は無いでしょう。
包丁は”力が入りすぎて危険な場合”以外は使い分けなくても切れることが多いです。

普段包丁を使う中で”危険”や”使いづらさ”を感じたら包丁の使い分けを考えてみてくださいね。

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